中国語・台湾華語学習について調べると、「発音」が大事と必ずといっていいほど言われていて、
特に「声調」は間違えると通じないとも言われます。
この記事は、《現地のご飯屋さんで簡単な注文・お会計をする》程度であれば、ゼロから独学でも何とかなったよ~という私の一例が、何か少しでも参考になればいいなと思って書いた記事です。
「現地で使える」を目標に、学習初期に取り組んだ学習法をまとめた記事の《前半》です。
前 半 | 入り口に立つ【Duolingo】 | / 今 回 は こ っ ち \ | |
声調 | |||
母音・子音 | |||
単語の発音 | |||
後 半 | 文の発音【SuperChinese】 | ||
発音のネイティヴチェック | |||
発音記号の復習 |
【Duolingo】台湾華語の入り口に立つ
何の知識もない真っ新な状態から、まずは学習アプリ「Duolingo」から始めました。
ピンインや声調、単語・文法からは入らず、言語に慣れることから始めたかった私にちょうどよいアプリでした。
ちなみにこの時点での目標は「挫折しない」でした。
(※Duolingoは中国語・簡体字のみで、台湾華語・繁体字には対応していません)
★お手本音声を全て復唱する
発音に慣れるために意識していたのは、音声入力する問題以外も、お手本の音声が聞けるものは全て聞いて、復唱するようにしていました。

ちなみにDuolingoのユーザーランキングはモチベーションに寄与しなかったので、1日1課ずつしかやりませんでした。
Duolingoは1か月ほどで物足りなさがでてきたので、他の方法に広げることにしました。
声調
Duolingoで発音に慣れることができましたが、発音とピンインがなかなか結び付かなかったので、具体的な発音学習に手を付けることにしました。
①
「a(ㄚ)」
の声調
②
子音
「m(ㄇ)」
③
母音
「ma(ㄇㄚ)」
④
「mama
(ㄇㄚㄇㄚ)」
の声調
①「a(ㄚ)」の声調
母音「a(ㄚ)」で1声・2声・3声・4声ひとつずつ練習しました。
「中国語の声調の種類」
「華語note」記事「中国語の声調とは?習得のコツと覚え方を音声付で解説!【20通りを練習】」内
②子音「m(ㄇ)」
子音「m(ㄇ)」だけを単独で練習しました。
③母音「ma(ㄇㄚ)」
母音「ma(ㄇㄚ)」だけを単独で練習しました。
④「mama(ㄇㄚㄇㄚ)」の声調
「mama(ㄇㄚㄇㄚ)」の2文字を組み合わせたパターン練習をしました。
具体的には、一声からの5パターン、
- 一声 + 一声 māmā
- 一声 + 二声 māmá
- 一声 + 三声 māmǎ
- 一声 + 四声 māmà
- 一声 + 軽声 māma
を音声で聞いて、追って復唱します。
同様に、二声からの5パターン、三声からの5パターン、四声からの5パターンも復唱するという方法です。
「3-2. 基本の20パターンを徹底的に練習する」
「中国語ゼミ [最速で中国語を学習するサイト]」
★自分の発音を録音して聞いてみる
maの声調で、自分の発音を録音して聞いてみました。
録音するまでは、これくらいはできていると思っていましたが、録音したことで、発音が間違っていることに気づけました。
⑤「mami(ㄇㄚㄇㄧ)」のパターン練習
単語の発音練習を始めたところ、異なる母音が続くと発音が難しいと感じたので、
母音「ma(ㄇㄚ)」と「mi(ㄇㄧ)」の組み合わせた練習をしました。
★苦手な声調をピンポイントで練習する
単語でさえも、すぐには正しい声調で発音できませんでした。
特に「二声」と「三声+一声」は感覚がつかみづらく、以下の動画で重点的に練習しました。
母音・子音
母音・子音は、以下のサイトおよび動画で発音練習をしました。

発音は「口の動き」が見える動画を選ぶ(できる限り)のがこだわりです。
①発音の特徴を理解して練習する
「華語note」というサイトで、発音のコツが説明されています。
日本語の発音をベースに説明している点がわかりやすかったです。

【台湾】中国語母音一覧(36個)と発音の仕方&コツを徹底解説|注音・音声付
「華語note」
②動画に続いて発音練習する
母音、子音、複合母音などの発音シリーズで発音練習をしました。
発音する口元を映してくれる上に、音声学的な解説があるので、正しい発音に近づくための参考にしました。
③ボポモフォ順で通して発音練習する
母音・子音をボポモフォ(ㄅㄆㄇㄈ)順で通して練習しました。
この動画では単語の練習もありますが、まだ単語は真似して発音するのもむずかしかったので、母音や子音だけ練習していました。
★苦手な発音をピンポイントで練習する
「有気音」と「無気音」
「有気音」と「無気音」は発音しわけることも、聞き分けることもむずかしかったので、YouTubeで発音方法を学んだり、真似して練習したりしました。
〔ㄢ(an)〕と〔ㄤ(ang)〕
〔(an)〕と〔(ang)〕は台湾ではあまり発音が区別されていないと説明されていることが多いです。
ですが教材では、台湾華語用でも発音しわけられていますし、
試験を受ける可能性も踏まえて、思いつめない程度に意識して練習しました。
単語の発音練習
ゼロから始めた私にとって、たった2文字の単語でさえ、正しい声調で発音するのがむずかしかったです。
とはいえ、少し慣れてくると「声調だけ」「母音・子音だけ」はあまりに単調すぎたので、短い単語をそのまま復唱する練習もしました。
この動画を使って、細かい発音は気にしすぎず、聞こえた音を真似しました。
発音に慣れることに時間をかけた学習初期
以上が、私が台湾華語の学習初期に取り組んだことの前半でした。
発音の基礎は、やっていてもあまり面白いものではなく、喉も痛くなりやすかったので、1日5~10分という短時間でした。ですが期間としては3か月ほど費やし、徐々に発音に慣れていきました。
後半では、より長い文章での発音練習の学習法についてまとめました。