【台北生活】低用量ピルを台湾の薬局で購入してみた【海外赴任】

台北生活

海外で生活する上で重要なことのひとつに、常用薬の入手があります。

私は「低用量ピル」を日本の婦人科で月経前症候群(PMS)の緩和のために処方してもらっていました。

日本では処方箋薬である低用量ピル(2024年6 月現在)ですが、台湾では「薬局」で購入できると知ったため、実際に購入した方法と、購入までの流れをまとめました。

処方箋薬「低用量ピル」の台湾への持ち込みは2ヶ月分まで

あくまで私個人の引越し時点の状況です。引越し荷物の取扱い・持ち込み条件等は公式の最新情報の確認をお願いします。

2024年4月時点では、日本からの持ち込みに以下の制限がありました。

  • 「医薬品」は引越荷物には預けられない(利用した引越業者の場合
  • 飛行機の預け荷物の持ち込み制限があり、処方箋(または証明書)を提示しない場合は、「処方薬(西洋薬)」は2か月分まで、提示する場合は6か月分まで123

2.処方薬であるが医師によって発行された処方箋(または証明書類)を提示しない場合は、2か月分の使用量に限ります。処方箋(または証明書類)を提示する場合は処方箋に書かれた適当な使用量の 6か月分を上限とします。

台湾桃園国際空港“自分用の薬を携帯”の表「入国のお客様の医薬品持ち込み数量に関する規定(台湾入国時適用)」より一部を引用し表を作成。
出典:“自分用の薬を携帯”. 台湾桃園国際空港. https://www.taoyuan-airport.com/selfdrugs?lang=jp, (アクセス日:2024年6月10日)

6か月分を持ち込む際の「処方箋(または証明書類)」について、引越準備中に正確な情報を調べきれなかったため、今回の引越しでは2か月分だけ持って行くことにしました

低用量ピルは台湾では「藥局」で購入可能

2か月分しか持っていけないことになったため、引越してすぐに病院にかかれるのか?日本語OKで自分にあう病院が見つけられるのか?という不安がありました。

そこで台湾での状況を調べてみたところ、街中の薬局でも購入できるという情報を発見し、購入に挑戦してみました。

1.自分が飲んでいる薬剤に近い薬剤を探す

以下の方法は、かかりつけ医や薬剤師に相談した方法ではありません。個人で考えて調べた方法のため、自己責任となります旨ご了承ください。

今まで服用していた薬剤を調べる

婦人科で処方されていた薬剤は、あすか製薬のドロエチ配合錠「あすか」でした。

台湾で販売されている薬剤を調べる

台湾で販売されている薬剤について調べたところ、ドロエチ配合錠あすかの先発品であるバイエル薬品の「ヤーズ配合錠(悅姿錠(YAZ))」の取り扱いがあることがわかりました。日本で処方された際は、先発品と後発品のどちらでも選択可能だったため、今回はこちらの薬剤を購入することにしました。

2.Googleマップで「藥局」を調べる

低用量ピルの取り扱いがあるのは処方箋薬局的な店舗のみで、康是美藥妝店(COSMED) やマツモトキヨシのようないわゆるドラッグストアには売っていない4とのこと。

Googleマップで「藥局」を調べ、調剤薬局っぽい店舗(感覚)に行ってみることにしました。

マップで見つけた店舗で、実際に薬剤の取り扱いがあるかはわからなかったため、複数の店舗を回れるよう徒歩圏内に藥局が集まっているエリアに行きました。

\Google Map(台湾)で「藥局」を検索/
https://www.google.com.tw/maps/search/藥局

3.藥局へ行く

薬局に行って、スマホで薬剤の名称が中文で書かれたWebページを見せて、該当薬剤を取り扱っているか伺ったところ、すぐにカウンター奥から出してきてもらえました。

1シート(1か月分)で600元(=約2,900円(2024年6月9日時点))でした。

販売価格は店舗によって違うようで、「悅姿錠多少錢(ヤーズ錠はいくら)」などで検索すると、台湾の掲示板で価格の情報が集まっているスレッドを見つけることもできます。

また今回は1シートのみ購入しましたが、購入数の上限は確認していないため、最大で何か月分まで購入できるのかは不明です。

念の為に準備していたもの

前提として、欲しい薬剤について英語・中文で説明できない、何を聞かれるかわからないという状況だったため、念のため以下を準備しておきました。

準備したものリスト

おわりに

台北での暮らしをはじめるにあたり、自分の体調の改善に寄与していた薬剤が手に入らなくなる可能性がありとても不安になりましたが、台湾では処方箋なしで無事に入手でき安心しました。

服用によるリスクや婦人科疾患の管理を念頭に、なるべく早くかかりつけのお医者さんを見つけたいと思います。

参考資料

  1. 参考:“藥物及醫療器材”. 臺北關中文版網站. https://web.customs.gov.tw/taipei/singlehtml/3392?cntId=cus2_3392_3392_1347, (アクセス日:2024年6月10日) ↩︎
  2. 参考:“台湾旅行に持っていく常備薬と持ち込みの注意事項 |”. R夫妻の台湾ストーリー. https://taipei.story-travelblog.com/medicine/, (アクセス日:2024年6月10日) ↩︎
  3. 参考:“【台湾旅行】持込可能なカップ麺やお薬、持ち込めない意外なものを解説します”. Funliday. https://www.funliday.com/posts/%E3%80%90%E5%8F%B0%E6%B9%BE%E6%97%85%E8%A1%8C%E3%80%91%E6%8C%81%E8%BE%BC%E5%8F%AF%E8%83%BD%E3%81%AA%E3%82%82%E3%81%AE/, (アクセス日:2024年6月10日) ↩︎
  4. 参考:“台湾の薬局でピルが買える!(ヤーズ)”. Emonoblog. https://world-emo.blog/taiwan-kusuri/, (アクセス日:2024年6月10日) ↩︎