30代でゼロから台湾華語。なんとか生活できるようになった1年の学習を振り返る。

台湾華語

2025年になりました。2024年は春から台湾生活が始まり、暮らしが大きく変わった1年でした。

そしてこの1年を象徴するキーワードは「台湾華語」

まとめると、1年ちょっとで台湾華語で最低限のやりとりができるようになりました!(ばんざい!)です。

ゼロから独学で始めたこれまでの台湾華語学習を振り返りたいと思います。

私の台湾華語学習の時系列

まずは、学習を始めたときからの時系列です。

時期居住独学レッスン
2023
秋・冬

発音
2024
リスニング・フレーズ単発オンラインレッスン

お休み期間
単語個別レッスン
秋・冬作文・リスニング

台湾華語学習を始めたきっかけ

きっかけは、家族の海外赴任話の浮上からです。

ある日突然家族から、台湾駐在の可能性について相談がありました。

そこから確定するまでしばらく期間が空きましたが、その間も「ちょうどいい趣味が見つかった」くらいの気持ちで台湾華語学習を進めていました。

まずは独学で、渡台後にレッスンを開始

台湾で話されている言語を調べ、まずは「台湾華語」を学ぶことにしました。

「現地で通じる」ことを目標に、最重要とされる発音(特に声調)の基礎固め、次に英会話が不得意な経験から日常で使うフレーズの習得を軸に学習を進めて行きました。

独学

最初の3か月は発音の基礎を固めました。学習時間は1日5分、日本語とは違う発声のためか長くても30分が喉の限界でした。

YouTubeやネット上の教材で反復練習、DuolingoSuperChineseなどのアプリは発音する問題以外も全て声を出して練習しました。

3か月ほど無課金で進めてきたので、ここで一度、台湾人講師のオンラインレッスンで発音を聞いてもらい、大きな問題がないことを確認しました。

5か月目に、学習書を買って“聞いてわかるようになるための練習にも取り組みました。

空白期間がありつつも、台湾華語音声の動画を見たり、文法調べをしたり、手を変え品を変え継続してこれたのがよかったです。

台湾でレッスンを受講しはじめるまでの独学期間は10か月くらいでした。

\ 学習初期に取り組んだ学習法についての記事 /

個別レッスン

春に渡台して、生活に慣れてきた夏頃にレッスンを開始しました。週3日・計150分の個別レッスンです。

レッスンでも教科書で1から始めているので、独学で既に学んだ内容と重複する箇所もありますが、おさらいを兼ねて理解を深めています。

教科書を進めるだけではなく、日常会話の時間も設けてもらっていて、授業時間は短いですが、能力をのばしつつ楽しくレッスンに通っています。

台湾華語学習の目的と達成度

私の台湾華語学習の目的は「現地生活で必要な言葉が口から出せるようになる」でした。

そして実際、

  • 台湾1日目から覚えたフレーズを使ってご飯屋さんで注文できた
  • 住みはじめて約8か月、日常生活の範囲では台湾華語を使えている

という状況です。

こう考えると、目的の達成度は100%なのではないでしょうか!

もちろん、伝わらなくて英語や日本語を使ったり、時には諦めたりすることもまだあります。

当初立てた目標に対して、適切な手段を取り、成果を出せたということで、私は周りから完璧主義と言われることが多いのですが、ここは自分に○をあげようと思います🙆‍♀️

独学の発音の反応はいかに…?

独学でも渡台1日目から現地のご飯屋さんで台湾華語を使ってやり取りはできましたが、独学で学んだ私の発音に対する台湾人の講師の反応をお伝えします。

レッスン初回、どの程度発音を練習したいか聞かれたので、発音はそれなりで会話に時間を割きたいけれど、せっかくなので発音指導を受けたい気持ちもあると伝えました。

すると、先生から教科書の会話文を読んでみてと言われ、声に出して読みました。

その結果、台湾人の先生は、“聽得懂”ということで、このままでもいいとの回答でした。

ただ先生の反応は「すごい!このままいこう!」ほどのテンションではなく、私には「まあ別にこのままでも」に聞こえたため(真偽は不明)、発音指導してもらう方向でレッスンを受けることにしました

結果、〔ㄕ〕や〔ㄗ〕など自覚してなかったけど指摘を多く受ける発音があるので、発音指導を受けてよかったです。

台湾華語にまつわるエピソード

私の台湾生活と台湾華語は切っても切り離せません。2024年を振り返って、記憶に残るエピソードを紹介します。

うれしかったこと

台湾到着1日目、台湾の空港やご飯屋さんで私の台湾華語が現地で通じたとき、うれしくて感動しました…!

日々の生活の中では、時間を割いた成果がちゃんと出て、異国で仕事をがんばる家族の力になれているので、勉強してよかったと思えます。

実は家族からは、ゼロから台湾華語は無理だから、英語の学び直しの方がいいんじゃない?と言われていました。今の私を見て家族が驚いているのが見られてうれしいです。笑

つらかったこと

会話力向上のために外では台湾華語を使うようにしていましたが、うまく伝わらなかったり、聞き返しても理解できなかったり、「下手な台湾華語に付き合わせてしまう」「相手に手間をかけている」という申し訳なさ押しつぶされるストレスが大きかったです。

英語に切り替えることもありましたが、台湾は英語を話せる方が多いですが、苦手そうな方もいるので、そのときも申し訳ない…という八方塞がり。

会話力は伸ばしたいけど、話すたびに申し訳ないから、最低限で…最初の3か月くらいはそんな日々が続いていました。

このつらさはレッスンで解決

申し訳なさによるストレスは、授業料をお支払いしてレッスンを受けるようになってすぐ解消されました

以下の動画でも、超初学者の段階ではネイティヴの友達との会話練習は気をつかうからレッスンを受けるという似た感覚の話をされてます。

しのちゃんぴ。[@shinochampi4]、2024/12/02、(https://youtu.be/UurVxL9HDw0?si=sHL60frAM1ctgpfI

私もレッスン中なら間違ってても気にせずとにかく話す練習ができています。

おかげさまで少しずつ会話力も伸び、お店で通じなくても色々言い換えたりできるようになりつつあります。(まだまだ英語と日本語の合わせ技も使っていますが)

成長を感じたこと

日本語でも苦手な電話を、台湾華語でかけられるようになったのが一番大きな成長かもしれません。

最初はレストランなどの「予約」。日付・時間・人数・電話番号など、聞かれることが想定できるところから始めました。

それから外送(UberEatsなど)からかかってきた電話にも果敢に(?)出るようにしたり。

特にがんばったのは、病院への「問い合わせ」で、症状などの台湾華語を調べて、それを説明し、今から行って診察を受けられるか聞きました。

病院に電話したとき、回答が理解しきれなかったので、台湾華語で「英語で説明しなおしてもらえないか」というお願いをすることまでできました…これは自分に拍手です!

2025年の学習目標

現状の会話レベルは、何とか単語を並べてゆーっくり話すレベルなので、「会話の瞬発力・話すスピード」のアップをがんばりたいです。

頭の片隅にある理想は、TOCFL勉強に全振りして受験後、日常会話にシフトしたいなと思っています。

台湾華語を話したいと思わせてくれるあたたかさ

まだまだ、とりあえず話してみて「よかったー、通じた」とホッとするいう感覚があります。

はじめは台湾の方は多言語を聞く能力が高いんだなあと考えていました。

ですが次第に耳を傾けてくれる方が多いんだと感じるようになりました。

例えば電話でたどたどしく話したら、「よくわからん!(現地語)」と電話を切られることも、国が変わればあってもおかしくないと思います。

「次はこう言ってみよう」と前向きに台湾華語を学びつづけさせてもらえる、台湾の方々のあたたかさに感謝です

引き続き、この台湾で生きていくための台湾華語学習を続けていきたいと思います。