台湾で暮らすことが決まったときの悩みのひとつが「現地の言葉を勉強した方がいいのかな?」「英語を学び直した方が早いかも」という言語の問題です。
海外赴任準備が忙しい中、語学学習の優先順位は低くなりがちだと思います。
そんな中でも、「限られたフレーズだけ」でも「通じるように学習する」ことで、現地生活のプラスになることを経験しました。
この記事では、
を自身の体験ベースでまとめてみました。

覚えてよかったフレーズ・使用場面
ここでは、台湾生活が始まったばかりのときに「覚えていてよかったフレーズ」を私の体験ベースでまとめてみました。
フレーズごとに、私が実際に学習で使わせてもらった動画を掲載しました。
再生したらすぐに該当箇所が再生されます。
ありがとうございます・v・
「ありがとう」
日本語 | 「ありがとう」 |
台湾華語 | 「謝謝」 |
場面 | お礼を伝える、レジでお金や商品の受け渡しにも |
「これ」・「これください」
日本語 | (メニューを指差して) 「これ」・「これください」 |
台湾華語 | 「這個」・「我要這個」 |
場面 | 飲食店 |
(呼びかけの)「すいません。」
日本語 | (店員さんに呼びかけるとき) 「すいません。」 |
台湾華語 | 「不好意思」 |
場面 | シーン: 飲食店、スーパーマーケット、デパートなど |
「(食材)を抜いてください」
日本語 | (飲食店の注文で) 「(食材)を抜いてください」 |
台湾華語 | 「不要~」 |
場面 | 飲食店 |
「袋いりますか?」※聞き取れると特に助かる
日本語 | 「レジ袋いりますか?」 |
台湾華語 | 有需要袋子嗎? |
場面 | シーン: レジ |
「いります、お願いします。」
日本語 | (いりますかと確認されたとき) 「いります、お願いします。」 |
台湾華語 | 「要、謝謝。」 |
場面 | レジ |
(断るときの)「大丈夫です。」
日本語 | (何か「いりますか」と確認され、断るときの) 「大丈夫です。」 |
台湾華語 | 「不用了,謝謝。」 |
場面 | レジの「袋いりますか?」「あたためますか?」など |
(レジ)「会員ですか?載具ありますか?」※聞き取れると安心
日本語 | 「会員ですか?載具ありますか?」 |
台湾華語 | 「有會員載具嗎?」 |
場面 | レジ |
載具※聞き取れると安心
日本語 | (台湾特有の制度を指す言葉) 台湾の電子レシートのようなもの |
台湾華語 | 載具 |
場面 | 主にレジ。「載具持ってますか?」 |
「いりません。」
日本語 | (載具)「いりません」 |
台湾華語 | 「不用」 |
場面 | レジ。「載具を持っていません」 |
「いりません。」/「ありません。」
日本語 | (会員では・載具)「ありません。」/(載具)「いりません。」 |
台湾華語 | 「沒有。」/「不用。」 |
場面 | レジ。「会員ではありません」「載具を持っていません」 |
「店内でお召し上がりですか?お持ち帰りですか?」※聞き取れると安心
日本語 | 「店内でお召し上がりですか?お持ち帰りですか?」 |
台湾華語 | 「內用(還是)外帶」 |
場面 | 飲食店の入店時 |
「ありがとう、どうも~(ばいばい)」
日本語 | 「ありがとう、どうも~(ばいばい)」 |
台湾華語 | 「謝謝,掰掰。」 |
場面 | 挨拶(飲食店からの退店時、タクシーを降りるときなど。店員さから言われることもある。) |
※ 動画の0:36~(YouTubeショート動画のため時間指定ができませんでした)
(注文は)「以上です。」
日本語 | (飲食店で注文を言い終わったとき) 「以上です。」 |
台湾華語 | 「就這樣。」/「這樣就好了。」 |
場面 | 飲食店の注文時 |
このフレーズ、個人的に“何気に知っててよかった!”の上位です。
実際は、購入した学習書掲載の「這樣就好了」を使っていますが、動画が見つからなかったので、別の言い回し「就這樣」の動画を載せました。
『<音声DL>旅の台湾華語 伝わる会話&フレーズブック』アスク出版

現地で通じるための動画を使った学習法
独学でも通じる台湾華語を習得するために、私は動画を使いました。
具体的な使い方は、
です。
(※ここでは「声調」を「高低(イントネーション)」と表現しています。)
声を出して練習をするとき、台湾華語の知識がゼロで、発音記号から覚えるのはハードルが高いと感じる方であれば、“自分が聞こえた通りの”カタカナでメモをしてもよいと思います。
声を出す練習以外には、すきま時間に音声を流しておくようにしていました。

ウォームアップ:台湾華語の前に、「関西弁のありがとう」
動画の音通りに「“高低”(イントネーション)」を再現するという練習を、まずは以下の動画でやってみると、感覚がつかみやすいかもしれません。
関西弁の「ありがとう」を練習してみてください。(関西人の方は関東Ver.を。)
まずは必須のフレーズをひとつだけでも

今回紹介したフレーズは、一歩外に出れば現地でしょっちゅう聞く言葉です。
とはいえ実際のところ、最初のうちはネイティヴの発音の早さや曖昧さ(日本語のいらっしゃいませがシャーセーに聞こえるような感じ)で「聞き取れない」、「覚えたはずのフレーズが出てこない」、「わかるところだけ台湾華語であとは英語でしのぐ」、みたいな状況です。
それでも、覚えた台湾華語が伝わったとき、「あ、なんとかやっていけそうかも…」という安堵感がちょっと生まれました。
今回の記事が、語学学習を始めるかどうか迷っている方が「ひとつふたつでも覚えてみようかな」と思うきっかけになれれば幸いです。